ミリタリープラモデル。組み立てキット。
第二次大戦の初期、猛威をふるったドイツ軍戦車に対抗し、アメリカの主力戦車として開発されたのがM3リー中戦車です。当時、アメリカには数種の軽戦車しかなく、開発中だった37mm砲装備のM2中戦車も量産体制が整った時には、すでに旧式となっていたのです。早急な開発のためにM2中戦車のシャーシを大幅に流用し、主砲の75mm砲を車体に、37mm砲を旋回砲塔に、さら7.62mm機銃をその上の銃塔に搭載した独特の三段構えの強武装を持つM3リーが誕生することになりました。75mm砲の旋回範囲が限られていること、背が高く目立ちやすいことなどの欠点はありましたが、強武装と強固な装甲、高い信頼性によって危機にあった連合軍戦車部隊を救うピンチヒッターとなったのです。M4シャーマン登場後、さらにM3リーは、主戦場を太平洋地域に移し、日本軍を相手に大戦の終結まで活躍を続けたのです。
キットはオリジナル新金型。キャタピラと転輪は一体化モールドで組み立てやすさを重視。