航空機プラモデル。組み立てキット。
フェアリー 「フルマー(フルマカモメの意)」は、イギリス、フェアリー社製の単発レシプロ複座艦上戦闘機です。イギリス海軍初の本格的単葉戦闘機であり、当時旧式化が著しく複葉機ばかりであったイギリス海軍戦闘機の後継機として開発、生産されました。
イギリス海軍が複座戦闘機にこだわった理由は、目印も何も無い海上飛行においては航法担当が機体を適切に誘導することが空母に帰艦するのに必要であったと考えていたからです。フルマーは複座のおかげで重量の割にエンジンが貧弱であり、速度もMk. Iでは400km/hを越えることができず、戦闘機としての性能は高くないものとなってしまいました。
フルマーは1940年1月に初飛行しましたが、複座とその重量から来る能力不足はいかんともしがたく、早くも1942年から空軍機の改修版であるシーファイア、シーハリケーン、そして、フェアリー社がフルマーの後継として開発した複座戦闘機フェアリー ファイアフライ等と交換され、1943年には生産が終了、同年にはほぼ前線から退きました。
キットは初期生産型のMk.Iをモデル化しました。キャノピーインジェクション成型。
マーキングはイギリス海軍より3種類。