ミリタリープラモデル。組み立てキット。
諸島における戦闘で日本軍は駆逐艦による鼠輸送や潜水艦でのもぐら輸送を行いましたが、無事に揚陸地点に到達しても陸揚げに時間がかかり、見す見す補給物資を破壊されることが多々ありました。そこで考えられたのが自力で上陸できる運荷艇でした。
「カツ」は潜水艦での輸送も考慮され、耐圧仕様とされ4トンの物資を運搬できる仕様でした。この積載能力に目をつけ、環礁に停泊する艦船を攻撃するための用途に改造されました。魚雷を搭載し潜水艦で輸送、環礁を乗り越え雷撃を行う構想でしたが、騒音や走行能力の低さで作戦は見送られました。
1/72スケールでも全長が151mmにもなる大柄な車両です。操舵室両脇には20mm機銃が搭載されています。操舵室は水上航行時用で上陸後は後方に倒した状態になります。実車は特二式内火艇の足回りを利用しています。サスペンションアームは別パーツなので地形に合わせた動きも演出できます。排気管は輸送タイプと異なり襲撃タイプでは魚雷レールが取り付けられるため配置が変更されています。
キットはオリジナル新金型です。 キャタピラは一体化を進めたプラ製連結方式。エッチングパーツ付属。