航空機プラモデル。組み立てキット。
Tu-95は、ソ連時代にツポレフ設計局によって開発された戦略爆撃機です。Tu-95は1950年代に開発された長距離戦略爆撃機で、B-29のコピー機であるTu-4の発展型とも呼べる機体です。動力にはターボプロップエンジンを採用し、主翼の付け根方向内翼部で37度の後退翼を持っており、プロペラ機の世界最速(最高速950km/h)を誇っています。
1983年にその生産ラインを再開させて、巡航ミサイルが搭載可能なTu-95MSの量産が開始されました。現在では初期生産の機体は全機退役しており、最新型のTu-95MSと対潜哨戒機用のTu-142のみが運用されています。
領空侵犯機として各国にて確認された大型ソ連機は殆どがTu-95でした。旧ソ連時代からアメリカや西ヨーロッパ、日本などの防空識別圏(時には領空内にも)に侵入して行われる偵察活動は、現在でも時折行われています。日本に接近して来る機の飛行行動は、その行動パターンから「東京急行」と呼ばれています。
2015年11月には、シリア騒乱でアサド政権軍を支援するため、Tu-160など他の戦略爆撃機とともにTu-95MSが、ISILに対する巡航ミサイル攻撃に投入されました。
キットは全幅70cmの大型モデル。マーキングデカールはソビエト空軍とウクライナ空軍の2種類。