飛行機プラモデル。組み立てキット。
サーブ 29 トゥンナンはスウェーデンの後退翼ジェット機で、同国の航空機・自動車メーカーサーブによって開発されました。胴体が膨らんだ特徴的なスタイルをしていることから、「トゥンナン(樽の意)」という綽名がつけられていました。
サーブ 29は、1948年9月1日に初飛行し、数種類の派生型が製作されました。機首に機関砲を搭載した戦闘機型J 29、機関砲のかわりにカメラを搭載した写真偵察機型S 29、また、攻撃機型としてA 29も開発されました。
サーブ29は機体性能的にも優れており、1954年には500km区間での速度記録977.35kmを樹立しました。輸出はオーストリア1国にとどまったものの、合計665機が製造され、1965年まで第一線機として運用されました。
同機唯一の実戦参加はコンゴ動乱で、1961年9月24日に国連からの要請でスウェーデン政府が派遣を決定し、同年9月28日には5機のJ29Bからなるコンゴ遠征のための特別戦闘飛行隊である第22飛行隊を編成してコンゴに向けて出発しました。
第22飛行隊は10月4日にレオポルドビル(現キンシャサ)に到着、カミナ基地に展開して作戦に従事、1962年には4機のJ29Bと2機のS29Cが追加派遣され、コンゴ国連軍の航空戦闘部隊の主力を担うこととなりました。
凸モールドの再販キット。40パーツ。マーキングはスウェーデン空軍より2種類。