飛行機プラモデル。組み立てキット。
キ87は、第二次世界大戦中に計画された日本陸軍の試作戦闘機です。万能戦闘機として開発された四式戦闘機より航続距離(2時間)も長く、かつ、高々度の戦闘に耐えうる戦闘機として1942年(昭和17年)に試作開始され、試作機3機と増加試作機7機が発注されました。
本機は、機首右側面に大型排気タービンを備えて高々度の性能向上を目指したのが大きな特徴です。また、重武装、重装甲の機体で、機体の全備重量は約6.1 tという日本の単発戦闘機としては異例の巨体となりました。
試作1号機のテスト中は、エンジンの不調、排気タービンの過熱問題、主脚の動作不具合に悩まされ、5回のテスト飛行を実施しただけでそのまま終戦を迎えました。ただし、操縦性は悪い癖もなく、キ84よりも感じがよい機体だったという評価が残っています。
結局完成したのはこの1機だけで、終戦時には2号機が完成直前の状態でした。本機は、中島飛行機において試作された最後の戦闘機となりました。
キットは完全新金型です。キャノピークリアインジェクション。
排気タービンが機体下部に装着されているII型を再現。排気タービンが機体横に装着されているI型のパーツも付属します。
マーキングは日本陸軍航空隊より架空配備想定の2種類と、連合軍鹵獲機の1種類。
*今回より売価改定となります。