飛行機プラモデル。組み立てキット。
An-225「ムリーヤ」は、ソビエト連邦・ウクライナ共和国のアントノフ設計局（現ウクライナのANTK アントーノウ）が開発した6発の超大型輸送機です。
1980年代後半のソ連では、宇宙往還機「ブラン」の開発が進められていました。ブランを輸送するための方法として計画されたのが本機です。ちなみに、2機が製造されましたが1機しか完成しなかったため、世界に1機しか存在していません。An-225が実際にブランを搭載して本来の任務を果たしたのは一回限りで、その後はソ連崩壊に伴う混乱のために運用予算が打ち切られ、機体は放置されていました。
しかし、1999年になって、アントノフ航空などがAn-124を使用した超大型貨物の運送ビジネスを行い、大成功を収めた実績から、An-225を商用として現役復帰させることを決定しました。1年近い改修の末、デジタル化と機体の補修・強化を行い、An-225は再就役しました。以来、大型/大重量貨物運送用として就役しており、主に欧州を中心とした大西洋方面で運用されています。
2010年2月9日、ハイチ大地震復興支援で使用する重機類100t以上を輸送する目的で防衛省がチャーターし、成田国際空港に初飛来しました。また、東日本大震災の際には、フランス政府が150トンの救援物資を輸送するためにチャーターしています。
キットは完全新金型です。完成時の全幅約62cm、全長約58cmの大型モデルです。
