ミリタリープラモデル。組み立てキット。
1956年に開発がスタートしたアメリカ陸軍の自走カノン砲がM107です。輸送機による空輸を可能とするため小型軽量にまとめられた車体に、長砲身175mmカノン砲をオープントップで搭載。最大射程は約32kmと車載砲としては当時最大級の射程を誇りました。発砲時の安定性を確保するため、車体後部には大型の油圧スペードを装備。乗員は車長と操縦手、そして砲手3名の合計5名でした。1961年に制式採用され、1965年にベトナム戦争で初めて実戦投入。特に1968年のケサン基地をめぐる攻防戦で威力を発揮し、非武装地帯を挟んでの砲撃戦でも北ベトナム軍砲兵部隊を圧倒しました。アメリカのベトナム撤退後、残されたM107は南ベトナム軍へ移管され、1975年のサイゴン陥落まで使用されました。
【 模型要目 】 アメリカ軍の自走カノン砲、M107のプラスチックモデル組み立てキットです。 ●1/35スケール、最大長375mm、全幅91mm。 ●イタレリ往年の名作をリニューアル。ジェリカンホルダーや主砲油圧パイプの接続基部、ボルト類など細部をディテールアップしました。 ●油圧パイプはビニールパイプを用意。 ●部品の合わせを強化して組み立ての確実性を向上させました。 ●ベルト式履帯は接着・塗装可能な材質に変更。 ●M16A1ライフルなどのタミヤ製アクセサリーパーツと乗員の人形3体もセット。 ●ベトナム戦線のデカール2種類付き。※自走砲のパーツはイタレリ社製。