ミリタリープラモデル。組み立てキット。
戦車を生み出した国、イギリスでは第一次大戦後、歩兵と行動を共にする分厚い装甲を持った歩兵戦車と高速、軽装甲の巡航戦車の2タイプを開発。その中で歩兵戦車として開発され、第二次世界大戦前に完成したのがマチルダMk.I歩兵戦車です。小型・重装甲で敵の対戦車砲に耐える歩兵支援戦車として設計要求が出され、1940年8月までに140両程度生産されました。 「動く機銃座」として歩兵直接支援用に配備されましたが、設計思想は第一次世界大戦時のままであり、西方電撃戦などでドイツ軍と戦闘を交えたときも対戦車砲によく耐えた一方、武装が重機関銃1丁ではどうにもならず、敵陣地への攻撃はもっぱら履帯で蹂躙することに頼る有様でした。車体はギリギリまで切り詰められ、発展の余地がまったく無かったこともあり、本車はすぐに第一線を退き、その後、訓練用車両として本国で使用されました。
キットはオリジナル新金型。キャタピラと転輪は一体化モールドで組み立てやすさを重視。