ミリタリープラモデル。組み立てキット。
AMX-30は、フランスで開発された戦後第二世代の主力戦車です。
フランスでは1950年代から新型主力戦車を独自開発する道を模索していたところ、西ドイツも新型主力戦車の開発構想を立てていたため共同開発する事となりました。この戦車は両国が別々に開発した戦車を試験し、性能が良好な車両を両国が採用することとなっていました。
フランスでは1959年から試作車の製作が始まり、翌1960年には試作車が完成し、試験が開始されました。主砲として独自開発のCN-105-F1 105mm砲を搭載し、副武装として主砲に並置する形で12.7mm重機関銃(改良型のB2は20mm機関砲)を装備しています。車高を押さえるためにイスパノ・スイザ製対向12気筒多燃料液冷ディーゼルエンジンが採用され、目標を素早く発見し先手を打つために視察装置も重視し、車長用の展望塔は腰高に設計されました。
フランス製標準戦車はAMX-30と命名され、試験結果に満足したフランス陸軍は1963年に正式採用を決定し、西ドイツでも自国製標準戦車、レオパルトの採用を決定したため標準戦車構想は頓挫してしまいました。
財政難などによりAMX-30の量産は1965年までずれ込みましたが、以降は順調に量産が進み、1974年まで量産が続行され、中東各国などにも輸出されました。
キットは再販商品。ベルト式キャタピラ。マーキングはフランス陸軍1種類。