ミリタリープラモデル。組み立てキット。
独ソ戦の開始と共にドイツ軍の電撃戦の前に苦戦を強いられることになったソビエト軍は最前線でめざましい活躍を見せたドイツ軍のIII号突撃砲に注目。首都モスクワの直前でかろうじてドイツ軍の進撃を食い止めるとさっそく、突撃砲開発の構想をスタートさせたのです。そんな中、最初に完成したのは生産が軌道に乗り始めたT34のシャーシに固定戦闘室を設け、そこに122mm榴弾砲を装備したSU-122でした。1943年のクルスクの戦いで初陣を飾ったSU-122に続いて戦車砲を搭載して新たに登場したのがSU-85です。搭載されていたのは51.5口径長砲身の85mm砲。1939年に設計された高射砲D-5を戦車砲に改造したD-5S-85Aと呼ばれるものでした。ドイツ軍がタイガーIやヤークトパンサーに搭載した88mm戦車砲が高射砲をベースに作られたのと同じ成り立ちといえるでしょう。この戦車砲は重さ9.02Kgの徹甲弾を使用し初速792m/s、距離1000mで直立する厚さ100mmの装甲板を貫徹する威力を持っていました。そして車体は傑作戦車として名高いT34を利用。車体前方から後方に向かって傾斜した前面装甲を持った固定戦闘室にわずかに右側にオフセットして搭載されていました。1943年12月にキエフ解放後の進撃戦から実戦に登場したSU-85はドイツのパンサー戦車やヤークトパンサーと対決。そのすぐれた機動性と威力ある85mm砲の組合せで奮戦したのです。
1/35で好評を博した、Su-85が1/72でも登場です。
★接着剤不要
★ソビエト軍デカール