ミリタリープラモデル。組み立てキット。
PT-76は、ソビエト連邦が開発した水陸両用の軽戦車です。1951年から量産が開始され、改良されつつ現在でも使用されています。
水陸両用軽戦車はT-40以降途絶えていましたが、戦後、偵察や上陸作戦支援用として水陸両用軽戦車を開発することになりました。船型車体と、車体下部から水流を取り入れ、後面からウォータージェット式推進装置で排出する機構を採用し、エンジンは、戦時中にT-34でも搭載されたV-2 ディーゼルエンジンの気筒数を半分にしたV-6を搭載し、主砲も、T-34などが搭載していた76.2mm戦車砲F-34を改良したD-56TまたはD-56TMを採用しました。
こうして開発されたPT-76は、満足する性能を有していたため1951年から量産が開始されました。
1959年からは改良型のPT-76Bの生産が開始されました。PT-76Bは、核戦争下での活動を視野に入れ、PAZと呼ばれる放射線防護システムを装備しています。その他にも、主砲へのスタビライザーの付与、操縦士用赤外線暗視装置の搭載、燃料タンクの拡大による航続距離の延伸などが図られています。
PT-76の生産は1969年まで継続され、生産終了までに総計約7,000両が生産されました。
キットはオリジナル新金型です。履帯は直線部分を一体とした連結組み立て式。マーキングはソビエト海兵隊、東ドイツ陸軍、ポーランド陸軍の3種類。