飛行機プラモデル。組み立てキット。
ヴァルカンは、イギリスのアヴロ社が開発し、イギリス空軍で運用された戦略爆撃機です。いわゆる3Vボマーの一つで、冷戦期に核武装して配備された他、フォークランド紛争では通常の爆撃任務にも就きました。
B.2は1957年に初飛行し、1960年に空軍での運用を開始しました。初期生産型B.1の発展型で、エンジンを強化し、主翼を拡大しています。全部で89機製造されました。
イギリス実用機初のデルタ翼を採用し、軽量、低抵抗と翼内スペースを利して長大な航続距離を実現、爆弾倉は胴体内に設けられました。高々度飛行のため低翼面荷重が採用された結果、1955年のファーンボローでは離陸直後にバレルロールしてみせるなど、低空でも異例な軽快性を誇る機体でした。核爆弾の他、スタンドオフミサイルであるブルースティール Mk.Iを搭載できます。
バルカンの主要装備は核爆弾でしたが、454 kg (1,000 lb) 通常爆弾約20発を装備して二次的な役割である通常爆撃を行うこともできました。
1982年にフォークランド紛争が勃発すると、通常爆弾を用いて、アルゼンチン軍に占領されていたフォークランド諸島のポートスタンリーを攻撃することが決定しました。バルカンは1982年4月30日にアセンション島から出撃し、途中ヴィクターからの空中給油を受けつつ、長駆6,300 kmを飛行し、爆撃に成功しました。5月1日にも同じくアセンション島から出撃して爆撃を行い、無事帰還しました。これがバルカンにとっての唯一の実戦任務となりました。
キットは完全新金型です。マーキングはイギリス空軍より2種類。
*パッケージに多少の傷みがございます。宜しくご了解ください。