航空機プラモデル。組み立てキット。
1937年に初飛行した大型飛行艇です。ショート兄弟社の集大成とも言える完成度の高い機体で、第二次大戦では大西洋のUボート狩りに活躍しました。
頑丈で信頼性が高く、防御武装も強力でUボートには脅威でした。非常に有効な機体だったため大戦中を通じて量産され英軍のみならず他の英連邦諸国も採用しています。敵側からはその重武装を警戒して「フライング・ポーキュパイン」(空飛ぶヤマアラシ)と呼ばれました。
MK.Iは最初の量産型です。1,010 hp(753 kW)のペガサスXXIIエンジンを4基装備していました。当初対潜水艦兵器として意図されていた37mm砲は、プロトタイプ段階で計画から外され、7.7 mmのビッカースマシンガンを1挺搭載した N-11ノーズタレットに置き換えられました。生産数は75機です。
MK.IIは2速スーパーチャージャーを備え、1,065 hp(794 kW)に出力強化されたペガサスXVIIIエンジンを使用しています。テールターレットはFN.4Aタレットに変更され、7.7mmx4挺になりましたが、1挺あたり1,000発の弾薬容量をさらに2倍に強化しています。後期生産のMK.IIには、FN.7背側砲塔が翼のすぐ後ろの右側にオフセットで取り付けられ、ツインの7.7mm機関銃が取り付けられていました。43機生産されました。
1941年10月以降、サンダーランドにはASVマークIIレーダーが搭載されました。これは、1.5 mの波長で動作する原始的な低周波レーダーシステムであり、後部胴体の上部に4つの特徴的な「スティックルバック」(八木アンテナ)を装備し、胴体の両側に4つの小さなアンテナを2列配置していました。
なお耐航性が向上した船体構造に変更されたのはMk.IIIからです。
新金型キットのバリエーションです。完成時には全長約360mm、全幅約478mmとなります。
・インジェクションパーツ
・4種イギリス空軍デカール付属
・消炎排気管はレジンパーツで用意