ミリタリープラモデル。組み立てキット。
Kヴァーゲン(巨大戦車の意)、またはグロースカンプ(フ)ヴァグン(大型戦闘車輛の意)は、ドイツ帝国の超重戦車です。第一次世界大戦の終結時に2両の試作車がほぼ完成していました。
1917年6月、最初のA7V戦車が完成する以前、ドイツの国防省では戦線突破時に投入する新型の超重戦車の開発を計画していました。
1917年6月末、国防省は初期設計案を承認、10両の試作車を発注しました。
この車輌の原型の重量は165tですが、これはより現実的問題として重量削減させられ、全長を短縮して120tとなりました。Kヴァーゲンの寸法と巨大さから行軍が不可能となったため、この車輌は区画ごとに分解し、鉄道輸送するが決定されました。使用に際して車輌は前線後方で再度組立てられることとなりました。
フォン・ヒンデンブルクの要請により試作車輌2両が製造され、戦争終了時にはほぼ完成していました。
Kヴァーゲンは4門の77mm要塞砲と7挺のMG08/15機関銃で武装し、搭乗員の数は27名です。車長1名、操縦手2名、信号手1名、砲兵士官1名、砲手12名、機銃手8名、機関員2名が配置されました。
休戦したドイツの状況下では戦車の保有が禁止されたため、Kヴァーゲンが作戦可能状態にまで至ったことはありませんでした。この車輌のうちの1両「リーべ」が戦争終了時に完成したものの、工場を出ることはなく、連合国国際監督委員会の監視の下で解体されました。
オリジナル新金型キットです。エッチングパーツ付属。