艦船プラモデル。
世界最大、最強の戦艦といえば日本の大和型がまず挙げられますが、大和、武蔵に対抗するべくアメリカ海軍が作り出した戦艦アイオワ級もまさに拮抗した能力を持つ世界最大の戦艦のひとつです。排水量は45000トン、全長270m、最大幅32.97m、最大速力33ノット。主砲には50口径40.6cm砲9門を搭載するアイオワ級に対して大和型は排水量64000トン、全長263m、最大幅38.9m、最大速力27ノット。主砲には45口径46cm砲9門を搭載していました。攻撃力、防御力で大和型が上まわり、速力、レーダーなどでアイオワ級が上まわる、好敵手と呼ぶにふさわしい2艦だったのです。4隻が建造されたアイオワ級の1番艦アイオワは大和に遅れること1年あまり、1943年2月に就役。1944年から太平洋戦に投入されました。6月19日、空母9隻、大和、武蔵を含む戦艦5隻を擁した日本海軍機動部隊と空母10隻とアイオワを含む戦艦7隻を擁したアメリカ機動部隊が激突したマリアナ沖海戦でアイオワはそのスピードを活かして空母の護衛に奮戦。また、続くレイテ沖海戦でも同様な活躍を見せます。どちらの海戦でもアイオワ、大和の両巨大戦艦が参加していましたが、残念ながら直接戦闘を交えることはありませんでした。世界最大の戦艦が雌雄を決した戦いを展開していたら、どんな結果が訪れたことでしょう。大和、武蔵はその後撃沈され、アイオワは姉妹艦3隻と共に戦後も7つの海にとどまりその力を誇示し続けたのです。最後まで残った巨大戦艦、その歴史を1/700スケールモデルの勇姿で振り返ってみてください。
【 模型要目 】 仕上がりの全長は386.5mmにも達する大型モデルで1944年のマリアナ沖海戦に参加したときのアイオワを再現したプラスチックモデル組立キットです。アメリカ最後の巨大戦艦の大きさは同じスケールで367mmになるライバル大和と作り較べてみるのも興味深いことでしょう。細長い艦形はシェアの反り上がった独特な艦首形状も左右分割式で正確に再現しました。また、オープンブリッジの上部構造物をはじめ艦首先端の形状など、アイオワの特徴を捉えてモデル化。正確な射撃も生み出すレーダーやもちろん艦砲射撃にも威力を発揮した40.6cm3連装砲塔は1/700でも迫力十分。また、12.7cm連装砲、40mm4連装機銃、20mm機銃など、対空兵装の数々も繊細な再現で、密度ある仕上がりが楽しめます。キットにはマリアナ沖海戦時に施されていた独特なメジャー32/1B迷彩を解説した大判のカラー塗装図もセットされています。ヴォートOS2Uキングフィッシャー艦載機もモデル化しました。
*お取り寄せに1週間ほど掛かります。