ミリタリープラモデル。
九四式4屯牽引車(ヨケ)の後継車として開発、制式化された砲兵トラクター。九四式牽引車は各部の不具合に加え、戦場での酷使に耐えられず故障が続発し、信頼性が極めて低かった。シケ車はその実用実績を基に開発が進められ、エンジン・パワートレイン・サスペンションなどを根本から再設計し、1938年に試作車が完成。数々のテストを経てその年の内に制式化された。重量が0.5トン増加したため、最高速度こそヨケ車の40km/hより2km/h落ちたが、却ってキャタピラの接地圧が高まり、牽引車としての性能は向上している。車体後部には九○式野砲の75mm砲弾x4発を収める弾薬箱2個、及び砲の付属品を収納可能。こうして信頼性が大きく高められたシケ車は実戦部隊に歓迎され、予算不足による数的不足に悩まされながらも、各戦線で活躍した。
キットは完全新金型。キャタピラは軟質樹脂によるベルト式。車体番号などのデカール付属。