飛行機プラモデル。組み立てキット。
ブレニムの原型機は高速旅客機として開発されたブリストル142で、1935年に初飛行した。この機体は、全金属製、単葉、引込脚という近代的な構造の上、当時のイギリスのどの戦闘機よりも高速であった。イギリス空軍は、ブリストル142をベースにした爆撃機の開発をブリストル社に指示し、試作機無しにブレニム Mk. Iとして採用した。最初の量産機が部隊に配備されたのは、1936年末である。
1939年になった頃には速度的な優位性は薄れ、爆弾搭載量の少なさ、貧弱な防御武装など欠点が目立ってきた。そこで、エンジンと武装を強化したブレニム Mk. IVが開発された。本機が胴体上部に装備した銃塔は、当時まだ対爆撃機戦に不慣れであった日本軍戦闘機に対しては大変有効であり、加藤隼戦闘隊こと飛行第64戦隊を率いていた加藤建夫中佐搭乗の一式戦闘機「隼」を撃墜したことでも知られている。
キットはオリジナル新金型でIV型用の機首パーツなどを追加。ガラス張りのコクピット内部精密再現。2基のエンジンも細密な仕上がり。胴体下のガンパックも再現。フラップはアップ/ダウンの選択式。
マーキングはイギリス空軍より2種類。