ホビーショップ森の里くらぶ

航空機プラモデル。組み立てキット。

Fi167は、ドイツのフィゼラー社で第二次世界大戦の直前に製作された単発の爆撃機です。元々は、ドイツ初の航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」に搭載する艦上雷撃機として開発されたものです。

機体は単発、複座、翼間支柱が2張間の複葉機で、上下の主翼前縁に自動スラット、下翼後縁には大型のフラップがあり、STOL性能が高いのが特徴です。また固定式の主脚は非常時に投棄が可能になっていました。

1940年夏には12機が稼動状態となり、評価のために実験飛行隊が編成されましたが、空母建造計画自体が中止されたことで部隊はオランダへ移動、沿岸作戦での能力評価を行ないました。
1942年5月に空母建造計画は再開されたものの、搭載機には既存機を流用する事となり、評価試験終了後の1943年には9機がクロアチア独立国へ売却され、残る3機は着艦衝撃試験等に用いられました。

クロアチアでは短距離離着陸性能と搭載量をかわれて（好条件下であればFi167はほぼ垂直に降下できた）、1944年9月から戦争終結までの間に、包囲されたクロアチア軍守備隊へ弾薬その他補給品を運搬する任務に使用されました。
1944年10月、シサク近郊でクロアチア独立国空軍所属のFi167の1機が、5機の英空軍第213飛行隊のマスタング Mk IIIの襲撃を受け、Fi167の搭乗員達は撃墜される前に1機のマスタングを撃墜するという快挙を成し遂げました。おそらくこれは第二次世界大戦における最後の複葉機による撃墜記録でした。

完全新金型キットです。

・3種マーキングが付属：ドイツ空軍 x 3